ギース瞬殺の基礎論理
1.まずはギースを倒そう
ジャッジマスターズと戦う上で最も障害となるのがギースです。凶悪なステータス異常を引き起こすカーズ・有効ステータスを解除するディスペガ・味方の行動を渋滞させるクラウダ・逆転の味方に対するエリクサー、と非常に厄介な行動パターンを持っています。
幸いギースのHPはジャッジマスターズの中で最も低いので、真っ先に集中攻撃してなるべく早く倒してしまうことがジャッジマスターズ攻略のセオリーとなっています。このセオリーは本攻略にも当てはまり、ギースをいかに早く安定して倒すかが本攻略の最初の課題となります。
初期LV全自動という条件では、敵の攻撃をまともに受けきるのは不可能に近いので基本的にはリバース戦法を使って敵の攻撃をしのぐことになります。しかし、リバース戦法でもエリクサーとエクスポーション(ハイポーション)を同時に受ければ、「たたかう」による回復も間に合わず戦闘不能を免れません。戦況の建て直しに手間取っているとさらに立て続けにエリクサーによる攻撃を受けてジリ貧におちいってしまいます。
ベルガを狂戦士状態にして味方を攻撃させ、回復を担当させることである程度対応できるようになるのですが、筆者の経験上全自動でギース撃破まで到達できる確率は通常速モードでも高々7割程度、高速モードでは戦闘不能者が出れば建て直しは絶望的と、お世辞にも安定といえるものではありません。
このように、初期LV全自動という条件の下ではリバース戦法で普通に戦ったのではギースを安定して撃破することは不可能なので、別のアプローチを考える必要があります。
2.渋滞の原理
FF12の戦闘システム上、敵・味方の使用するアクション(技・魔法・アイテム)には全てエフェクト量が定められていて、一度に発動できるエフェクトの上限は8つまでとなっています。
エフェクトの上限を超えるアクションが入力された場合、上限を超えた分のアクションは他のアクションと同時に発動できず、先に入力されたアクションが終了するまでCTゲージが満タンになったままの状態で強制的に待機させられます。
これがいわゆる渋滞(順番待ち)という現象です。敵のアクションのみならず味方のアクションまでも止めてしまう可能性があるため、下手に使えば自滅を招きますが、上手く使えば敵のアクションを止めて一方的に攻撃することが可能な強力な戦術になります。
主なアクションのエフェクト量
エフェクト量 | 主なアクション |
---|---|
0 | たたかう・遠隔攻撃・これに準じる敵の技(ひっかき・蹴りetc.) |
1 | ほぼ全ての技・状態異常回復薬・リバースetc. |
2 | プロテガ・バイオetc. |
4 | ヘイスガ・スリプガ・エリクサー・エクスポーション・ダークエナジーetc. |
8 | ホーリー・コラプス・デジョン・ダークマターetc. |
さらに詳しい事を知りたい方は、KYさん作成の下記の動画が参考になると思います。
3.ギース瞬殺の基礎理論
リバース戦法においてギースが厄介なのはエリクサーで攻撃してくる点にありますが、上記の渋滞の原理を利用すればギースのエリクサーの使用を一時的に封じ込めることが可能となります。この間に「たたかう」などの渋滞の影響を受けない攻撃手段を使ってギースを瞬殺することができれば、ギース撃破までを安定することが可能です。
高速モードの方が渋滞の影響が出やすく渋滞中の攻撃の手数が増えるため、高速モードの方が簡単にギース瞬殺を実行することができます。(高速モードかつバトルスピード最速なら、ホーリーの魔片使用開始~CT消失までに行動短縮3&ヘイスト状態の銃撃を5回実行できますが、通常速モードでは3回しか実行できません。)そこでまずは、高速モードを前提にしてギースを瞬殺するための理想的な手順を見ていくことにします。
0:下準備
渋滞中の「たたかう」によるダメージをいかに稼ぐかが重要なので、攻撃役にはアルデバランYを装備した機工士とフォーマルハウトを装備したシカリを採用します。2人ともブレイブスーツを装備(機工士はさらにブレイサーも装備)し、ヘイストをかけ、HP満タンにして攻撃力upオプションの効果を得ることで、攻撃能力を可能な限り高めます。 また、攻撃役のHP満タンを維持するために、残りの1人にデコイをかけて敵の攻撃を引き受けさせます。
1:開幕リバースの魔片
渋滞戦法を使う前提として、味方が逆転状態になっている必要があります。逆転状態になっていないとガブラス・ベルガが「たたかう」で攻撃してくるため、渋滞中に味方がやられてしまいます。 逆転状態になっている時間を少しでも稼ぐために、逆転はあらかじめかけておくのではなく、戦闘開始と同時にかけるようにするといいでしょう。又、開幕にリバースの魔片を使うことで、最初に感知範囲内に入ってくるガブラスをターゲットにしてしまうのを防ぐことができ、2のギースをウィルスにする手順を確実にこなすことができます。
2:ギースをウィルスに
ギースをウィルスにすることでターゲッティングし、集中攻撃の準備を整えます。渋滞中に倒すのでウィルスにしなくても回復されることはありませんが、ギースは瀕死防御upオプションを持つのでウィルスにした方が結果的に少ない手数で倒すことが出来ます。ウィルスを付与する手段としてはメテオライトBを使うのが最も簡単でしょう。味方の初期配置(リーダーが最後尾)の関係上、リーダーがメテオライトBを使うとタイムロスが生じるので、リーダー以外のどちらかが使うようにします。
3:囮役を回復
確実にギースにウィルスを付与するために、メテオライトBを使用した後に渋滞を発生させる必要があります。このため、ギースに1回エリクサーで攻撃されてしまいます。これを回復しないと渋滞を発生させる前にガブラスのエクスポーションで囮役が戦闘不能になってしまい、失敗してしまいます。高速モードでは、逆転状態の味方に「たたかう」を実行することで回復します。
4:渋滞発生
ギースをウィルスにしたら渋滞を発生させて、敵の攻撃を封じます。渋滞を発生させる方法としては、魔片を利用するのが最適でしょう。種類が豊富なので渋滞の影響・発生時間をコントロールできますし、あらかじめ所持数を1個にしておくことでギース瞬殺時のみに使用し後は発動しないというパターンを簡単に実行することができるからです。
渋滞の発生時間自体はホーリーの魔片が最も長いのですが、ホーリーの魔片は消費判定が出るのが非常に遅いので魔片を消費する前にギースを倒してしまう事故が多発してしまいます。こうなるとギースを倒した後もホーリーの魔片を発動してしまうので、タイミングによってはリバースの張り直しが出来ずに全滅してしまうこともあります。
そこで本攻略では、コラプスの魔片を使用して渋滞を発生させることにします。コラプスの魔片は消費判定が出るのが早く渋滞の発生時間もホーリーの魔片に次いで長いので、今回の目的を達成するのに最適といえるでしょう。
(本攻略では禁止条件に該当してしまいますが、コラプスの魔片の代わりにダークマターを使えばさらに簡単にギース瞬殺を実行することが出来ます。ダークエナジーはエフェクト量が4なので、渋滞目的で使用するには若干信頼性に欠けます。)
5:ギースを倒すまで攻撃優先
特に特別なガンビット指定をしなくとも「ウィルスの敵→たたかう」のみで安定してギースを倒しきれる場合は必要ないですが、そうでない場合ギースを倒しきるまで攻撃を続けるガンビット指定を組み込んで保険をかける必要があります。
保険のガンビット指定は「自分自身→リバースの魔片」よりも優先してつける必要があるため、ギース以外の敵に対してむやみやたらと発動してしまうとリバースの張り直しができなくなってしまい非常に危険なので注意が必要です。
前述のように通常速モードでは高速モードに比して渋滞の影響が少ないため、高速モードと同じパターンでは渋滞中にギースを倒しきれない公算が高いです。このため、通常速モードでギース瞬殺を安定させるには、高速モードの手順を基礎にした上で、さらに火力を上げ・渋滞を増幅する必要が出てきます。
以下では、通常速モードでギースを瞬殺するための理想的な手順を、高速モードでのパターンとの違いを中心に見ていきたいと思います。
0´:下準備(+瀕死利用で火力up)
高速モードではシカリ・機工士ともにHP満タン火力upを利用しましたが、通常速モードでは、シカリを瀕死にして瀕死攻撃力upを利用することでより攻撃能力を高めます。
その他の下準備は高速モードと同じです。
1:開幕リバースの魔片
この手順は高速モードと同じです。
2:ギースをウィルスに
この手順も高速モードと同じです。
3´:囮役を回復(+瀕死維持)
囮役を回復する必要がある点は高速モードと同じですが、通常速モードでは手数が不足しがちなため、味方の回復に手を回す余裕はありません。そこで通常速モードでは、ベルガを狂戦士状態にして逆転+囮の味方を強制的に攻撃させることで対応します。
4´:渋滞発生(+渋滞増幅)
通常速モードではコラプスの魔片による渋滞だけでは時間が不足しがちなので、何らかの方法でさらに渋滞を増幅させる必要があります。この渋滞は、重すぎても軽すぎても、長すぎても短すぎてもダメなので注意が必要です。具体的には、バイオの魔片→コラプスの魔片の順で渋滞を発生させます。(バランスの魔片などでも良い)
バイオの魔片による渋滞は、ギースのエリクサーとガブラスのエクスポーションによる攻撃を分断して3´の手順を確実に実行するためにも必要となります。
5´:ギースを倒すまで攻撃優先
高速モードよりも攻撃の手数が少なくなりがちなので、確実にギースを倒しきるためにより念を入れた保険が必要になります。